
乾漆の図解

- 石膏の原型
- 離型剤 (2回)
- 砥の粉錆 (2~3回)
- 地の粉錆 (2~3回)
- 目が細かい麻布 (1枚)
- 目が粗い麻布 (2~5枚)
- 目が細かい麻布 (1枚)
- 地の粉錆 (2~3回)
- 砥の粉錆 (2~3回)
- 塗り (5回以上)
これまでの工程(ブログ)
乾漆の芯の部分になる麻布を貼ります。
上部の図解にあるように、数枚の目が粗い麻布の外側に、目が細かい麻布を各1枚貼ります。


目が粗い麻布を貼っている所。



糊漆が乾く前に手早く作業します。

乾固後サンドペーパーで全体を軽く研ぎます。

重ねて貼った部分を彫刻刀で削り、平らにします。
布目の凹部を埋める為、糊漆に輪島地の粉を混ぜたペーストを塗り、ヘラで凸部のペーストをこそぎ取ります。この作業を目摺りと言います。輪島地の粉は軽くて、強度があるので、乾漆に適しています。

輪島地の粉+白玉粉の水煮+生漆

布貼り、目摺りをそれぞれ1日1回繰り返して、合計6枚の麻布を貼りました。底や蓋の上面など、部分的に厚みが欲しい所は、1枚余分に目が粗い麻布を貼りました。
2025.05.21