堆漆板(ついしつばん)の切り出し

アクセサリーを作る為に堆漆板を切り出しました。
金工用の極細の糸鋸(いとのこ)を使って切り出します。すごく細いので、頻繁に糸鋸が折れます。今日も折れました。堆漆板が厚いと糸鋸が折れやすい上、切り出したり、側面を綺麗に整えるのが大変なので、薄すぎず、厚すぎず、適切な厚みが良いです。


堆漆板の切り出し

堆漆とは、漆を塗り重ねた層そのものを指します。薄過ぎると割れてしまうので、70回以上は塗り重ねます。成型後、表面を削って文様を表します。表面は彫漆、側面は色漆の繊細な層が美しく、他の技法にはない魅力があります。

北岡省三先生作 「堆漆木ノ葉香合」
D4.3 x W7.8 x H1.8 cm


北岡先生は、よく堆漆板を貼り合わせて、茶入れや香合を作っておられました。余った小さい部分を若い人にくださる事もあり、私も弟子入り中に少し分けていただきました。
色々な堆漆板

色々な堆漆板


以前、自分でも堆漆板を塗り重ねていたので、今回はそれを使ってアクセサリーを作ります。
定番で作っていたネックレスの色違いなどを作る予定です。

2024.10.28