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その他
下地作業の終盤です。 今日は身の合口(蓋が合わさる部分)に、ペースト状の下地(砥の粉錆)をつけました。 広い面は、ヘラで下地をつけて、乾燥した後、砥石で均一に研ぎつけますが、合口の様に狭い面は、プラ板が有効です。その場合、ほとんど研がなくても、正確で均一な面が仕上がります。(師匠より伝授) 合口は重要な箇所で、ここが均一の高さになっていないと、蓋をかぶせた時にピッタリ合わず、蓋と身の間にわずかな隙間を作ってしまいます。 底面はガラス板の広い面を使って、すり合わせて必ず平らにします。
下地の段階で少しでも凹凸があると、漆を塗り、艶が出た後、その凹凸はかなり目立ちます。 何度か漆を塗った後に、凹凸に気付いて研ぎ直すと、部分的に下地が出てしまい、また初めから塗り直す事になります。 「下地作業は10年やって一人前」と言われていただけあって、本当に難しいです。 (2006.3.21)
(2006.2.12)
(2006.11.3)
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