広島市立落合小学校4年生に漆の出張授業をしてきました。
1時間目はプロジェクターを使って、写真を見ながら漆の話。2時間目は持参した作品、道具を説明して、お椀を一つ塗りました。その後、漆をヘラで触ったり、漆の独特な匂いを嗅いだり、子供達は本物の漆を体験。
10歳前後の子供達に、どんな風に話せば漆に興味を持ってもらえるか悩みながら構成を検討。技法などの詳しい話は無しにして、樹液の話や昔の名品の鑑賞を少しと、スペインでの写真も入れました。漆って大切なんだな。とか、工芸家という仕事もあるんだな。とか、そういう印象が残ればいいなと思って話しました。
予想よりちゃんと話を聞いてくれて、質問もたくさんあったし良かった。みんな漆を臭がっていたので、漆=くさい、という印象を与えてしまったかも・・・と心配ですが(私は漆の匂いは好き)。最後に「将来、こういう仕事をしてみたいと思った人」と美術館の学芸員の方が聞くと、何人か挙手してくれて、嬉しかったです。
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