2006年 10月→ 12月

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2006年 まとめ

 

2006年はまぁまぁ良い年でした。

じっくり制作して、休む時はしっかり休んで、あっという間に終わってしました。公募展に力を入れたのですが、空振りに終わったものもあったりして、2007年はそちらは少し気楽にやって、今までと少し違う事に挑戦してみたいなと思っています。

 

今は2007年3月に企画しているグループ展の準備で頭がいっぱいです。自分達で初めて企画したので、場所の確保から始まり、画廊との話し合い、DMの準備、細々としたもの、色々と大変です。それらと平行して出品するものの制作。小さいものを数多く(私にしては)作っているので、混乱中です。

 

 (2006.11.15)

長崎県壱岐島 2006年 秋

 

 

 

広島市立大学01

 

広島市立大学 芸術学部 デザイン工芸学科の中に「漆造形」があります。

私はそこでたまにアシスタントをしているのですが、今月の火〜金はデザイン工芸学科の1年生40人に蒔絵の体験授業をしています。

各自パネル制作なのですが、全工程スタッフがチェックしないと、失敗作になってしまうので、私達は慌しいです。

研ぎ出し蒔絵、平蒔絵、それらを組合わせたものなど、それぞれの図案で技法を選んで各自進めました。銀粉を使いました。

 

デザイン工芸学科は2年生から視覚造形、メディア造形、立体造形、現代表現、金属造形、漆造形、染色造形のどれかを選択して、専門的な授業に入るようです。漆、金工、染色の工芸は1学年1〜3人位?メディアや視覚造形などが人気のようです。

美術学科には日本画、油絵、彫刻のコースがあるので、純粋芸術家を志す学生はそちらへ。デザイン工芸学科の学生は一般の就職希望者が多いようです。

 

一番下の写真は漆造形の工房。

火〜金の午後が実習です。

色々と設備も充実しているので、後日また詳しい様子をアップしたいと思います。ここ広島市立大学では概ねつなぎの作業着を着るのが標準。午前中に学科授業をヒラヒラ衣装で受けても、つなぎを着れば安心作業。

 

 (2006.11.15)

 

1年生40人

平蒔絵のチーム

漆造形の工房

 

 

 

貝桶蒔絵01

 

オーダーメイドの貝桶(貝合せの貝を入れるもの)に蒔絵をしています。3段重箱なので、蒔絵までの道のりが大変長かった。(1年以上)

まず始めに、背景の水紋を研ぎ出し蒔絵しています。水紋の筋を1本ずつ金を蒔きぼかしているので、1日1筋しか進められません。隣の筋の漆が乾いていないと、そこに金粉が付いてしまうので、1筋ずつ乾かしてから、次の筋を蒔絵します。裏面にも同じ位のサイズの水紋があります。水紋だけで、何週間かかかっていまいそうです。

 

水紋が済んでから、その上にメインの桜、水仙、紅葉、かきつばたの蒔絵になります。全てお客さんの指定のモチーフなのですが、オーダーメイドはアンティーク風の蒔絵がほとんどです。アンティーク風の中にも、現代の軽やかな風合いを出せたら良いなと思っています。

研出蒔絵

 (2006.11.3)

 

 

色漆

 

色漆を作りました。

透明な漆に粉末の顔料/染料/鉱物などを混ぜ、2〜3時間練ります。大変なので、よく使う色は練ってあるものを買います。

 

色練りをしていると、縄文時代の遺跡から発掘された朱漆の縦櫛を思い出します。

色漆を作るには、まず透明な漆を作らなければなりません。木から採取されたままの漆(生漆)を丸一日かくはんし、水分を飛ばし、粒子を細かくしていくと透明な漆になっていきます。

その漆に顔料を入れて、何時間か練ったら朱漆が出来ます。

 

漆塗りの櫛は、多くの時間とすぐれた技術を使って作られており、すばらしい漆の文化が縄文時代にあったことを物語っています。

色練中は暇なので、いつも縄文時代の事を考えています。

 

色練り

 

顔料

 

練り済みの色漆

(2006.10.21)

 

 

 

燈-AKARI-

 

友人が初CDをリリースします。

彼女は中学生の時から既に音楽マニアで、洋楽、邦楽、あらゆるジャンルに精通していて、オリジナルテープなんかもプレゼントしてもらっていました。

高校を出てからは、シカゴに確かマスコミの勉強をしに行ったと思ったのだけれど、8年後、ジャーナリストとしてではなく、ミュージシャンとして帰ってきました。今は広島を拠点にライブ活動など展開中。

楽曲はファンクとブラックネス溢れるサウンドに、燈の熱い歌声が心地良く響いてます。ちなみ歌詞カードに私の作品が潜んでますので、買われた方は見つけてみて下さい。

↑視聴ページにリンク 

 

(2006.10.4)

 

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