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乾漆 (4) - 地の粉錆

乾漆(麻布を漆で貼り合わせたもの)で素地を作っています。
乾漆の図解
乾漆の切断図の部分拡大(イラスト)。石膏の原型、下地、麻布、下地、塗りの順番で進めます。
これまでの工程(ブログ)

目が粗い下地ペースト「地の粉錆(じのこさび)」を3回塗りました。下地は1日1回のペースで塗っています。
地の粉(石の粉)は#100のふるいにかけてから使います。
ふるいは自作で、#100と#120、2種類の薄い金属製のメッシュのシートを切って、筒に貼って漆で固めたものです。
#100と#120、2種類のふるいを自作しました。

ふるった地の粉に水と生漆(きうるし)と混ぜて、器物に塗ります。乾固後はサンドペーパーで軽く凸部を研いで、2回目の地の粉錆を塗ります。
地の粉に水と漆を足して混ぜます。

2回塗った後、次の工程に進む事もできますが、研ぎしろに余裕をもたせる為、3回、地の粉錆を塗りました。
乾固後、小さな砥石を使って水研ぎし、形を整えてから次の工程(麻布貼り)へ進みます。
乾漆の作業:目が粗い下地ペースト「地の粉錆(じのこさび)」を2~3回塗ります。


2025.04.30